大晦日に大きなニュースが日本国内をかけめぐりましたね。

元日産の会長カルロス・ゴーンの海外逃亡。まるでルパン3世を見ているようですね。

司法の細かいことは私の専門領域ではありませんが、ここで注目したいのはやはり日本の在り方としての視点、観点です。

カルロス・ゴーンが逃亡したことも大きな問題かと思いますが、これだけ国際化、グローバリゼーションと言われながら海外の現状をはじめ視点、観点に全く追いついていないところです。

決してカルロス・ゴーンの逃亡を良しとしてはいないことをご理解ください。

昨日から今日に至るまでの国内外のマスコミの報道を見ている限り海外では今回の日本脱出劇を好意的に報道しているところもあります。日本国内では専ら裁判所、弁護士の判断の誤りを指摘しているケースが多いです。

私からのポイントは2つ

1つ目、海外、特に北米、南米や欧州の一部では多重国籍を持つことが合法であること。それゆえ複数のパスポートを所持することは可能であること。カルロス・ゴーンは、ブラジル生まれ、レバノン育ち、フランスでも長期間生活を送っていたため少なくても3カ国のパスポートを持っているはずです。パスポートの保管云々が言われていますが、海外では簡単にパスポートを作ったりすることは可能です。

2つ目、海外では取り調べの際に弁護士が同席が当たり前ですが、日本では許可されていないとのこと。海外の人は一般の日本人以上に個々人の人権の尊重に重きをおく傾向にあります。カルロス・ゴーン曰く、日本の裁判制度からの逃亡と表明しております。

司法や人権に関して素人でもある私が、この1日だけでこのままではいくら国際化、グローバリゼーション、そして国策としてのインバウンドを展開していても日本としての海外との意識レベルがあまりにも低くてお粗末であることを今回の逃亡劇から改めて浮き彫りになったということです。

インバウンド需要で経済の潤滑油にすることは理解できます。海外の人が入ってくれば比例して事件も確実に発生したり、日本における国籍の問題も必ず起きてきます。

今回のカルロス・ゴーンの逃亡劇は、未来に向けての日本に対しての警告ともとれる事件としてみえてなりません。

今回の事件をきっかけにいかに日本があらゆる面でガラパゴス化しているかを再度考える必要があるのではないでしょうか。どこに視点、観点を持って未来に向かってモノゴトを考え、行動するか。日本国内だけでの報道を見ていたりしていると本当に1つの側面でしか見れなくなり、判断そのもの自体が間違えてしまうことにもつながりかねません。

ぜひ、多角的にモノごとを見て、考える習慣をつけてください!